人間失格釣り日誌

2月8日(火)
今日は出張で茨城県の筑波学園都市に来た。
子供の頃、親父に連れられてこの辺に来た時は、田んぼ以外何もない田舎だったのに、今では大きな建物があちこちにそそり立って、道も広くて真っ直ぐな道ばかりだ。あの頃のタナゴ釣りをした小川などは跡形もない。
代理店を数社まわって、夕方近く、高速道路の入り口のそばでやっと釣りが出来そうな小川を見つけて、いつも持って歩いている釣りセットを持って川岸に立つと残念な事に、川の水面に多量の油の模様が浮いては消えしている。
タバコを吸いながらしばらくぼんやり川面を眺めていたが諦める。

2月11日(金)
今日から3連休なので釣り三昧の日々を過ごそうと思ったが、朝多摩川の例のポイントへ行ってしばらく釣りをしていると激しい頭痛に見舞われ、早々に家へ帰る。どうやら風邪をひいたらしい。結局3日間寝込む。

2月19日(土)
先週は都内の得意先ばかりだったので釣り場に立てず釣意はいやが上にも盛り上がる。
考えてみれば、このくそ寒い中をよく釣りなどするもんだと思うが、なんと言っても大鯉は寒中に限るなどと親父がよく言っていたものだからつい多摩川へ来てしまう。
今回も大鯉用の仕掛け。餌はスイミー。
半日で40Cmを頭に5〜6匹の鯉を釣る。60cmはなかなか釣れない。少し鯉釣りにも飽きてきた。
ちょっと気になったのは、近くで川に腰まで立ちこんで釣りをしているハエ釣りの人たち。是政会とか言う団体を作ってやっているらしい。
とにかくものすごく数を釣るのだ。こ1時間で100〜130匹などと人間技でない手返し速さ。今度はハエ釣りでもやってみようかと思う。

2月20日(日)
今日はハエ釣りの人達に話を聞いてみる。中でも二階堂さんと高橋さんと言う人がすごかった。いろいろなハエ釣り大会でも常勝の人で、独自の理論と特製の釣具を開発して、関西のハエ釣り(どうやら関西が本場らしい)を凌駕しているとの事。仕掛けを一つ分けて貰ったが、今まで見たこともないような錘が一杯付いた仕掛けで、多段シズ仕掛けと言うらしい。
しかし、団体と言うのが今一つ自分には馴染まない気がする。
今日はこの仕掛けを使って一日釣るが釣れるのはモロコばかり、少し気が滅入る。今度はもう少し研究してからやってみる事にする。

3月5日(土)
そう言えば、そろそろ渓流釣りが解禁になる頃だ。
親父は昨日から友達と静岡の方へ釣りに行ってしまった。一緒に連れて行ってもらおうと思ったが、同行者がベテランばかりなので遠慮した。
考えてみれば、まだ一度も渓流釣りに親父と行った事がないのだが、まさか子供じゃあるまいし連れて行って呉と言うのもしゃくなので俺は俺で勝手にする
などと考えながらまた多摩川でハエ釣りだ。どうも今一つヤマベが釣れない。
餌は、素麺を柔らかく煮て、食紅で赤く色付けして集魚剤を配合した物。寄せ餌は、サナギ粉や少量の味の素とか甘味料などを混ぜた物を使用した。
何故か今日に限ってウグイが入れ食い状態になって、面白かった。

3月6日(日)
昨日のポイントで、同じ仕掛けと餌でやったがさっぱりだった。
場荒れしてしまったみたいだ。同じ柳の下に二匹目の泥鰌は居ないと言う訳だろうか?。少し反省する。

3月7日(月)
青梅の方へ営業で回った帰りに多摩川の羽村の堰まで来てみた。ここから上流は奥多摩川で漁協の管轄が変わるらしい。
ここらの渓流釣りの解禁は3月5日とかで、もう川に人はまばらだったが解禁の日はお祭り騒ぎになるとか言っていた。放流されるのはマスばかりらしいが今日は静かなもんだ。
昼間から赤い顔をしたオヤジが寄ってきて「昨日はここで40センチの鯉を釣ったぞ」などとほざいていたからそんなもん家の近所じゃ1時間で20匹も釣れるぞなぞと言ってやったら何処だどこだうるさいから府中の是政だと言ったらなんでここへなんか釣りに来るんだと不思議そうな顔をしていた。
結局半日釣ってアブラハヤ数匹釣っただけだった。


3月9日〜11日
出張で仙台まで来た。着いた日に広瀬川を見に行ったら、川に掛かる橋の上からのぞいただけで魚が多いのが確認できた。
何しろ、大きな魚が群れなしているのだ、多分ウグイか何かだろうが半端な数でない。真っ黒になる程群れている。誰も釣らないんだろうなどと考えた。
さすがに、日中は代理店の人と一緒だったので釣りは出来なかったが、夕方宿に戻ると早速竿を持って川へ行ってみた。
しかし、あんなに魚が居るのに一匹も釣れない。
次の日も釣れずじまい、結局3日間やってもアブラハヤがスレで掛っただけで終わった。

3月13日(日) 用事で八王子の先に行ったので浅川などを見て歩く。
最近、背広姿で川岸を歩き回る事が多いのでズボンが枯草などで汚れてしまう。ひどい時には背広姿で釣りをしているんだから人が見たら変だろうなぁ。
浅川は割と良さそうなど思う。今度は釣りをしてみよう。

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